覆水盆に返らず
「覆水盆に返らず」と言う諺は、盆の中からこぼれてしまった水は元には戻らないことから、いったん離別した夫婦は元通りにはならないことを指しています。
「覆水盆に返らず」の意味はわりとよく知られていますが、この諺は中国の実話に基づいた格言です。
はるか昔、太公望と言う人がいました。
太公望はいつも本ばかり読んでおり、とうとう奥さんは愛想を尽かして出て行ってしまいました。
しかし、その後太公望が大出世を果たした為、その奥さんが復縁を求めてやってきたのです。
その時太公望はお盆になみなみと水を注ぎ、奥さんの目の前でこぼしたそうです。
そして、こぼれた水を元通りお盆の中に戻すことが出来たら復縁しようと言った、というお話です。
その故事から、離別した夫婦の仲や、大きなことをしてしまった時などは、もう元には戻らないと言うことを「覆水盆に返らず」と言うようになったのです。
世の中には離婚して、再び復縁して結婚すると言う人もいますが、それは全体から見れば極めて小数です。
そういう意味では、「覆水盆に返らず」は、今の日本にも当てはまる故事だと言えるでしょう。